「カウンセリングを日常に」するまで、一歩一歩続けられるセルフケアを伝える
- eachdayweb
- 6月24日
- 読了時間: 5分

小さな挑戦の始まりは、1年半前になります。長く勤めていた会社から独立を考えたとき、もっと足元から、一人一人ができる形で長く続けられるセルフケアについて、自分のできる範囲で伝えていきたいと思いました。
(私に大それたことはできないですが…一歩一歩続けてきたことこそ最大の武器だと思って、今までも、これからも歩んでいくつもりです)
この一年でもっと具体的に、
”日常からセルフケアが自然とできる人を、小さいときからセルフケアができる子どもたちを、少しずつでも増やせたらいい”
そして、
”問題が起きることを避ける毎日ではなく、問題が起きても対処しようと思える人たちを増やしていけたらいい”と考えるようになりました。
もっと気楽に、日常を心穏やかに過ごせる方法をこれからもいろんな場所で伝えていきたいと思っています。
◇一歩一歩、続けられるセルフケアを伝える
~自分のサインに気づくにはほんの一瞬、立ち止まるクセが重要~
ストレスサインに限らず、自分自身が出している小さなサインに普段気づいていますか?
そもそもサインに気づくには、立ち止まる瞬間が必要です。例えば、朝、顔を洗ったとき目の前にある鏡の自分と視線を合わせていますか?(目の下のクマ、濃くなったな・・・)(笑顔が自然と作れないな・・・)(そもそも目が開かない・・・)など、小さな感想を自分に伝えていますか?もちろん、良いフィードバックも含めてです。
急いでいて今日は自分の顔を見ることもなく出てきてしまったということも日常にはあるでしょう。電車のドアに映る自分の顔でもいい、自分で自分の顔を見る瞬間を日常の中で意識してみてください。
ただ中には、(自分の顔なんてどうせ見たっていつも暗いし・・・)(自分の顔は嫌いだから見たくない・・・)などと思われる方もいるかもしれません。それなら、実際には見なくてもいいです。今日も顔を見るという意識を覚えておいてほしいのです。
実際に見るのではなく、「立ち止まる」、「自分のために自分のことを考える瞬間を作る」ことが大事です。
日常の中で、一瞬でも「今日の自分は?」「今の自分は?」と考えてあげられる瞬間を作ってほしいのです。
◇一歩一歩、続けられるセルフケアを伝える
~自分のサインに気づいたとき、まずはそのままを言葉にすることが重要~
自分のサイン、変化、気づきがあったときに見て見ぬふりをしないでほしいです。
例えば、(しんどそうな顔をしているな・・・ま、でも仕方ない)(寝てない顔だ・・・ま、でも行くしかない)などです。現実的に行動を止められない事情はあるかもしれません。
ただそんなときこそ、自分は今、精一杯に頑張っていることを自分自身だけは受け入れてあげてほしいです。
「しんどいよな」と…。それは甘えではなく、それだけでも大事なセルフケアです。
その上で、次の行動をどうするかはその次の問題です。そこは分けて考えてほしいと思います。まずは、自分だけでも自分のことを受け入れてあげてほしいです。そして、それを言葉に出して下さい。
◇一歩一歩、続けられるセルフケアを伝える
~その次の行動(対処法)は、“分けて”考えることが重要~
自分のサインに気づいたら、次に考えることは「自分はどうしたいか」です。
ここでいろいろな問題にぶち当たるでしょう。「サインに気づいたら、休むのが王道ではないのか?」「逃げたいが一番に頭に浮かぶ」など…。休むことが可能な方は是非、休むという対処をとってほしいと思います。しかし、現実的に考えて逃げられない、現実的に考えて…。もしくは、そもそも自分がどうしたいかわからないなど、その他の意見もでてくるでしょう。
だからこそ、“分けて”考えることが重要になってきます。
例えば方法として、白紙でも用意して以下のように書き出してみましょう。
一番上に「一番したいこと」を書きます。その下に「一番したいことの方法を分ける」、その下に「その方法の一つをさらに具体的に分ける」…のように、より現実的な行動に細分化していきます。分けて考えるといいましたが、この考え方のポイントは「今の自分にできる形」にすることです。
ただ、この作業は、物事をより具体的にもしくは細かく分ける視点が必要になってきますので、「難しい」と思われるかもしれません。
だからこそ、ここでカウンセリングを日常に取り入れていただけていると、臨床心理士(小さな視点に目を向けるのが得意な職業です)と一緒に細分化し、より現実的な行動を日常に取り入れることができるようになるでしょう。
もちろん、上記の状態はきっとセルフケアを日ごろから意識し、対処できている場合には必要ないかもしれません。しかし、状況によっては日常の忙しさによってセルフケアを忘れていた場合、状況が複雑になっていることやエネルギー量の低下によって気づかなくなっていることもあり得るでしょう。そんなときは是非、カウンセリングを利用して下さい。
◇一歩一歩、続けられるセルフケアを伝える
~元気なときこそ、対処法を集めたり増やしたりすることが重要~
自分の力で対処法が思いつかないときは、カウンセリングで一緒に考えてもらうのがいいでしょう。
しかし、意識してセルフケアをしていきたいと思われる方は是非、気持ちも身体も落ち着いているときにこそ、今持っている自分の対処法を書き出し、さらに新しい視点で対処法を増やしておいてほしいです。
対処法の増やし方についても、自分以外の視点を増やすためにカウンセリングを利用されることも選択肢の一つにしてもらえるといいでしょう。
最後に、
長く続けることが、自分のやってきたことになり、自分の軸になり得るでしょう。
できる形を見つけられれば、誰にでも続けられることはあります。それがセルフケアにつながればと願っています。
最近話した、低学年の子が言いました・・・「また12月に来るよ。一年を振り返るために」と…。その子はすでに「カウンセリングを日常に」取り入れていると思いました。
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